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9 段目:選ばせたい

クローディア(したり顔)

分かれ道をご用意いたしますわ。話してばかりのあの子たちに、今日は尋ねることを覚えさせますのよ。

アンソニー(素)

お嬢様のお尋ねは、いつも答えがひとつしか用意されておりませんが。

クローディア(冷笑)

あら、迷わずに済んで親切でしょう? あの子たちのほうは、ちゃんと選べるようにいたしますわよ。


叶えたいこと

クローディア(素)

この章で叶えるのは「選んでもらう」ですわ。あの子たちが話題を 2 つ差し出して、選ばれたほうの話を始めますのよ。足す辞書は、今回も 1 枚ですの。

  • この章で足すファイル: ghost/master/dic/09-choice.pasta
  • 叶うこと: 女の子の体をダブルクリックすると、女の子が選択肢を出すことがある。選択肢を選ぶと、選んだ話題の掛け合いが始まる

新しく覚える表現

選択肢行で選択肢を出す

クローディア(したり顔)

選択肢は、1 行につき 1 つ書きますの。行の頭を字下げして @? と書き、進む先のシーンの名前を続けますわ。吹き出しに出す文字を変えたいときは、その後ろに 「」 で囲んで添えますのよ。

*つっつき反応その他
 女の子:@笑顔 ねえ、ユーザーさん。なんの話をしよっか?
 @?おやつの話「おやつの話をする」
 @?おでかけの話
 !select(10)
  •  @?ジャンプ先「表示」 と書くと、選択肢が出る。この行を選択肢行と呼ぶ。行の頭を字下げして書く
  • ジャンプ先 — 選ばれたときに進むシーンの名前である
  • 「表示」 — 選択肢として吹き出しに出る文字である。「」 で囲んで、ジャンプ先の後ろに書く
  •  @?おやつの話「おやつの話をする」 — 選択肢「おやつの話をする」を出す。選ばれると、おやつの話 という名前のシーンへ進む
  • ジャンプ先の名前と 「 の間に、空白は置けない
  •  @?おでかけの話 — 「表示」を省くと、ジャンプ先の名前がそのまま選択肢に出る。この行は選択肢「おでかけの話」を出し、選ばれると おでかけの話 という名前のシーンへ進む
  • 選択肢行は、出したい選択肢の数だけ並べる。この章の辞書は 2 行で、選択肢が 2 つ出る
  • この章の辞書は、女の子の問いかけの台詞の後ろに、選択肢行を書いている
  • 最後の行の !select(10) は、次の節で扱う

!select で制限時間を決める

クローディア(考え中)

とはいえ、いつまでもお返事を待つわけにはまいりませんわね。そこで、選択肢に制限時間を付けますの。!select(10) と書けば、待つのは 10 秒までですわ。

  •  !select(秒) — 選択肢の制限時間を、秒で決める。行の頭を字下げして書く
  •  !select(10) — 選択肢の制限時間を 10 秒にする
  • ! に続けてコマンド名を書く行を、キューコマンド行と呼ぶ。select は、選択肢の制限時間を決めるコマンドである
  • ! と select と (10) の間に、空白は入れない
  • この章の辞書は、選択肢行の後ろに !select(10) を書いている
  • 制限時間のうちに選ばれなかった選択肢は、時間切れになる。時間切れになると、どのジャンプ先へも進まない

選ばれた先のシーンへ進む

クローディア(素)

選択肢が選ばれると、ベースウェアは OnChoiceSelectEx というイベントを送ってきますの。7 段目の流儀でしたら、同じ名前のシーンを書くところですわね。

アンソニー(素)

では、*OnChoiceSelectEx というシーンを書き足すのでございますか。

クローディア(にっこり)

いいえ、その手間は要りませんわ。pasta が代わりに受け取って、選ばれた選択肢のジャンプ先と同じ名前のシーンへ、話を進めてくれますの。わたくしたちは、ジャンプ先の名前でシーンを書いておくだけですわ。

# 選択肢のジャンプ先。ジャンプ先の名前でシーンを書いておく。
*おやつの話
 女の子:@キラキラ 今日のおやつは、プリンがいいな!
 男の子:@困惑 きのうもプリンだったよね。
  • 選択肢が選ばれると、ベースウェアから OnChoiceSelectEx が来る
  • pasta は OnChoiceSelectEx を受け取ると、選ばれた選択肢のジャンプ先と同じ名前のシーンを探して、そのシーンへ進む。この仕組みを、自動ルーティングと呼ぶ
  • ジャンプ先の名前で、シーンを書いておく。上の *おやつの話 は、選択肢「おやつの話をする」のジャンプ先である
  • *OnChoiceSelectEx という名前のシーンは、書かなくてよい。書くと、自動ルーティングの代わりに、そのシーンが実行される
  • 選択肢行のジャンプ先が、選択肢の ID になる。選択肢行と、OnChoiceSelectEx の付加情報は、次の表のとおりに対応する
選択肢行Reference0(選択肢に出る文字)Reference1(選択肢の ID)選ばれると進むシーン
@?おやつの話「おやつの話をする」おやつの話をするおやつの話*おやつの話
@?おでかけの話おでかけの話おでかけの話*おでかけの話
  • この章の辞書は、付加情報を変数に取り出さない。pasta が Reference1 の ID を見て、進むシーンを決める
  • OnChoiceSelectEx の出典は、次の表のとおりである
イベントいつ来るか(UKADOC より)この段で使う Reference(UKADOC より)
OnChoiceSelectEx「選択肢が選択された際に発生。」Reference0 —「選択肢のテキスト(ラベル)。」、Reference1 —「選択肢のID。」

辞書ファイルを足す

ghost/master/dic/09-choice.pasta を作り、次の内容を UTF-8 で保存する。

# 9 段目:選ばせたい
# @?ジャンプ先「表示」 と書くと、選択肢が出る。選ばれると、ジャンプ先と同じ名前のシーンへ進む。
# 「表示」を省くと、ジャンプ先の名前がそのまま選択肢に出る。
# !select(秒) で、選択肢の制限時間を秒で決める。
# この *つっつき反応その他 は 8 段目と同じ名前なので、8 段目の「その他」に当たる所(女の子の体など)をつつくたびに、8 段目の反応とこの選択肢のどちらかが選ばれる。

*つっつき反応その他
 女の子:@笑顔 ねえ、ユーザーさん。なんの話をしよっか?
 @?おやつの話「おやつの話をする」
 @?おでかけの話
 !select(10)

# 選択肢のジャンプ先。ジャンプ先の名前でシーンを書いておく。
*おやつの話
 女の子:@キラキラ 今日のおやつは、プリンがいいな!
 男の子:@困惑 きのうもプリンだったよね。

*おでかけの話
 女の子:@笑顔 晴れたら、お弁当を持って出かけたいな。
 男の子:@通常 ユーザーさんの分も作ろうか。
  • 1〜8 段目のファイルは書き換えない。新しいファイルを dic/ に足すだけで、この段になる
  • この章の *つっつき反応その他 は、8 段目の *つっつき反応その他 と同じ名前である。女の子の体か足元をつつくたびに、8 段目の反応とこの章の選択肢の、どちらか 1 つが選ばれる
  • 8 段目のほかのつっつき反応(女の子の頭・女の子の顔・男の子)は、今までどおりに呼ばれる。そこをつついても選択肢は出ない
  • *おやつの話 と *おでかけの話 は、選択肢のジャンプ先のシーンである
  • 台詞の頭の @笑顔・@キラキラ・@困惑・@通常 は、3 段目で付けた表情名である

起動して確かめる

クローディア(目閉じ)

慌てなくてよろしくてよ。女の子の体をつついたときの反応は、8 段目の 1 つと合わせて 2 つになりましたの。選択肢が出るまで、何度か触ってみなさいまし。

  1. SSP を終了し、もう一度起動する。
  2. 自分のゴーストが出ていなければ、メニューから切り替える。
  3. 選択肢が出るまで、女の子の体をダブルクリックする。
  4. 選択肢「おやつの話をする」をクリックする。
  5. もう一度、選択肢が出るまで女の子の体をダブルクリックし、選択肢「おでかけの話」をクリックする。
  6. もう一度、選択肢が出るまで女の子の体をダブルクリックし、何も選ばずに 10 秒待つ。
  • 成功の目印(手順 3): 女の子の吹き出しに「ねえ、ユーザーさん。なんの話をしよっか?」と出て、続けて選択肢「おやつの話をする」と「おでかけの話」が出る

女の子「ねえ、ユーザーさん。なんの話をしよっか?」と、選択肢「おやつの話をする」「おでかけの話」が吹き出しに出ている画面

  • 成功の目印(手順 4 の後): 女の子の吹き出しに「今日のおやつは、プリンがいいな!」と出て、続いて男の子の吹き出しに「きのうもプリンだったよね。」と出る

女の子「今日のおやつは、プリンがいいな!」、男の子「きのうもプリンだったよね。」と吹き出しに出ている画面

  • 成功の目印(手順 5 の後): 女の子の吹き出しに「晴れたら、お弁当を持って出かけたいな。」と出て、続いて男の子の吹き出しに「ユーザーさんの分も作ろうか。」と出る
  • 成功の目印(手順 6 の後): 選択肢が時間切れになり、どちらの掛け合いも出ない
  • 選択肢が出ないときは、8 段目の *つっつき反応その他 の反応(「ん? なにか用事?」)が出ている。もう一度ダブルクリックする
  • *つっつき反応その他 という名前のシーンは、8 段目の 1 つとこの章の 1 つで、合わせて 2 つになった。2 つを一巡するあいだに、選択肢は 1 回出る

もっと詳しく


クローディア(にっこり)

尋ねて、選んでいただいて、話が進む。ようやく会話らしくなってきましたわね。

アンソニー(素)

先ほどお嬢様が何をお選びになったか、あの子たちは覚えているのでございましょうか。

クローディア(落胆)

それが、きれいさっぱり忘れていますのよ……。次は、終了しても消えない記憶を持たせますわ。