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11 段目:話を続けたい・分岐させたい

クローディア(素)

寄り道こそ旅の醍醐味ですわ。ひと息に話して終わるばかりのあの子たちに、今日は話の続きと、行き先のくじ引きを授けますのよ。

アンソニー(素)

お嬢様の寄り道は、たいてい日が暮れるまでお戻りになりませんが。

クローディア(高笑い)

おほほほ! 戻ってくるだけ上出来ですわ! あの子たちの寄り道も、ちゃんと元の話へ戻らせますわよ。


叶えたいこと

クローディア(にっこり)

この章で叶えるのは「話を続ける」と「話を分岐させる」ですわ。シーンから別のシーンを呼んで話をつなぎ、呼び先をそのたびに変えますの。足す辞書は、今回も 1 枚ですわ。

  • この章で足すファイル: ghost/master/dic/11-jump.pasta
  • 叶うこと: 暇なときのおしゃべりが、別のシーンへ寄り道してから元の話に戻る。寄り道の行き先は、そのたびに選ばれる。話の続きを、次のおしゃべりで話す

新しく覚える表現

シーンを呼んで話を続ける

クローディア(したり顔)

シーンの中に > を書いて、シーンの名前を続けますの。すると、そのシーンを呼んで話を続けますわ。呼んだシーンが終わると、次の行に戻ってきますのよ。

*会話
 女の子:@キラキラ ねえ、帰りに寄り道しようよ。
 男の子:@通常 いいけど、どこに?
 >寄り道
 >チェイントーク
 女の子:@笑顔 さっきの寄り道、楽しかったね。
 男の子:@笑顔 うん、また行こうね。
  •  >シーン名 — その名前のシーンを呼んで、話を続ける。行の頭を字下げして書く。この呼び出しを Call と呼ぶ
  • 呼んだシーンが終わると、> の行の次の行に戻ってくる
  • 呼んだシーンの台詞は、呼んだ側の台詞に続けて出る
  •  >寄り道 — 寄り道 という名前でシーンを探して呼ぶ。探し方は、次の節で扱う
  • 上のシーンは、最初の 2 行の台詞を話し、>寄り道 で呼んだシーンの台詞を話してから、>寄り道 の次の行に戻る
  • >寄り道 の次の行の >チェイントーク は、後ろの節で扱う
  • > で始まる行は、7 段目 の >transfer_req_to_var で、すでに書いている

名前の頭が一致するシーンから選ぶ

クローディア(考え中)

あら、お気づきになりまして? *寄り道 と書いたシーンは、辞書のどこにもありませんの。名前が「寄り道」で始まるのは、*寄り道公園・*寄り道本屋・*寄り道駄菓子屋 の 3 つですわ。

アンソニー(素)

名前が合っておりませんのに、呼べるのでございますか。

クローディア(にっこり)

呼べますわ。呼び先は、名前の頭が一致するシーンから探しますの。「寄り道」で始まる 3 つがすべて候補になって、そこから 1 つが選ばれますのよ。行き先のくじ引きの出来上がりですわね。

# >寄り道 の呼び先。呼ばれるたびに、この 3 つのどれかが選ばれる。
*寄り道公園
 女の子:@笑顔 公園のブランコ、空いてるかな。
 男の子:@通常 ぼくが押してあげるよ。

*寄り道本屋
 女の子:@キラキラ 本屋さんで、新しいマンガを見たい!
 男の子:@困惑 立ち読みは、ほどほどにね。

*寄り道駄菓子屋
 女の子:@通常 駄菓子屋さんで、くじ引きしよう!
 男の子:@驚き えっ、こないだ全部はずれだったのに?
  • >シーン名 の呼び先は、名前の頭が一致するシーンから探す。この探し方を、前方一致と呼ぶ
  • >寄り道 は、名前が「寄り道」で始まるシーンをすべて候補にして、そこから 1 つを選ぶ
  • この章の辞書に、*寄り道 と書いたシーンは無い。* で始まり、名前が「寄り道」で始まるシーンは、*寄り道公園・*寄り道本屋・*寄り道駄菓子屋 の 3 つである
  • 1 つ目の *会話 の >寄り道 では、この 3 つが候補になる。呼ばれるたびに、3 つのどれかが選ばれる
  • 同じ名前のシーンをいくつも書いたときも、4 段目で覚えたとおり、そこから 1 つが選ばれる
  • 候補は並べ替えたうえで 1 つずつ順に使われ、全部を使い切ると並べ直される。候補を一巡するまで、同じシーンは選ばれない
  • 寄り道公園 などのシーンは、名前が 会話 ではないので、暇なときには呼ばれない。>寄り道 で呼ばれたときに話す

話を区切って続きを後で話す

クローディア(素)

寄り道から戻ったところに、>チェイントーク と書いてありますわね。話は、そこでいったん区切られますの。続きは、次に暇なときに話しますわ。ひとつの話題を、二度に分けて楽しめますのよ。

 >チェイントーク
 女の子:@笑顔 さっきの寄り道、楽しかったね。
 男の子:@笑顔 うん、また行こうね。
  •  >チェイントーク — 話をそこでいったん区切る。行の頭を字下げして書く
  • >チェイントーク より前の台詞は、その場で話す。後ろの台詞(続き)は、次に暇なときに話す
  • 続きは、次のおしゃべりのときに、新しい *会話 の掛け合いの代わりに出る
  • 上の 2 行の台詞は、寄り道の掛け合いの次のおしゃべりで出る
  • 続きを待っているあいだに、ほかのイベントでシーンが実行されて台詞を出すと(ダブルクリックの反応や時報など)、待っていた続きは捨てられて、出ない
  • 表情を変えるだけなど、台詞を出さないシーンが実行されても、続きはそのまま待つ。台詞に数えるもの・数えないものは、続きが捨てられるとき で扱う

シーンの中だけで呼べるローカルシーン

クローディア(したり顔)

最後は、内緒の小部屋ですわ。シーンの中に、行の頭を字下げして ・ と名前を書きますの。これがローカルシーンで、そのシーンの中からだけ呼べますのよ。

# シーンの中に ・名前 と書くと、そのシーンの中だけで呼べるローカルシーンになる。
# >寄り道 で探せるローカルシーンがあると、ローカルシーンが先に選ばれる。上の *寄り道公園 などは選ばれない。
*会話
 女の子:@通常 今日も寄り道する?
 >寄り道

 ・寄り道
  男の子:@困惑 今日は、まっすぐ帰ろうよ。
  女の子:@泣き えー、つまんないの。
  •  ・名前 — ローカルシーンの始まり。行の頭を字下げして ・ を書き、名前を続ける
  • ローカルシーンは、それを書いたシーンの中だけで呼べる。ほかのシーンからは呼べない
  • * で始まるこれまでのシーンは、ローカルシーンと区別して、グローバルシーンと呼ぶ
  • この章の辞書は、*会話 の台詞と >寄り道 の行の後ろに、ローカルシーン ・寄り道 を書いている
  • この章の辞書は、ローカルシーンの中の行を、・寄り道 の行より深く字下げして書いている
  • 上のシーンは、女の子の台詞を話してから、>寄り道 でローカルシーン ・寄り道 を呼び、その 2 行の台詞を話して終わる
アンソニー(素)

お嬢様、こちらの >寄り道 でも、公園や本屋が選ばれることはございますか。

クローディア(目閉じ)

いいえ、選ばれませんわ。探せるローカルシーンがあるときは、ローカルシーンが先に選ばれますの。まずは身内から、というわけですわね。

  • >寄り道 で探せるローカルシーンがあると、ローカルシーンが先に選ばれる。*寄り道公園 などのグローバルシーンは選ばれない
  • グローバルシーンから探すのは、探せるローカルシーンが無いときである
  • この章の辞書の 2 つの *会話 は、別々のシーンである。2 つ目の *会話 に書いた ・寄り道 は、1 つ目の *会話 からは呼べない
  • 2 つの >寄り道 の呼び先は、次の表のとおりである
>寄り道 を書いたシーンそのシーンのローカルシーン>寄り道 で呼ばれるシーン
1 つ目の *会話無い*寄り道公園・*寄り道本屋・*寄り道駄菓子屋 のどれか 1 つ
2 つ目の *会話・寄り道・寄り道

辞書ファイルを足す

ghost/master/dic/11-jump.pasta を作り、次の内容を UTF-8 で保存する。

# 11 段目:話を続けたい・分岐させたい
# >シーン名 と書くと、そのシーンを呼んで話を続ける(Call)。呼んだシーンが終わると、次の行に戻ってくる。
# 呼び先は、名前の頭が一致するシーンから探す。>寄り道 は、名前が「寄り道」で始まるシーンをすべて候補にして、そこから 1 つを選ぶ。
# >チェイントーク と書くと、話はそこでいったん区切られる。続きは、次に暇なときに話す。

*会話
 女の子:@キラキラ ねえ、帰りに寄り道しようよ。
 男の子:@通常 いいけど、どこに?
 >寄り道
 >チェイントーク
 女の子:@笑顔 さっきの寄り道、楽しかったね。
 男の子:@笑顔 うん、また行こうね。

# >寄り道 の呼び先。呼ばれるたびに、この 3 つのどれかが選ばれる。
*寄り道公園
 女の子:@笑顔 公園のブランコ、空いてるかな。
 男の子:@通常 ぼくが押してあげるよ。

*寄り道本屋
 女の子:@キラキラ 本屋さんで、新しいマンガを見たい!
 男の子:@困惑 立ち読みは、ほどほどにね。

*寄り道駄菓子屋
 女の子:@通常 駄菓子屋さんで、くじ引きしよう!
 男の子:@驚き えっ、こないだ全部はずれだったのに?

# シーンの中に ・名前 と書くと、そのシーンの中だけで呼べるローカルシーンになる。
# >寄り道 で探せるローカルシーンがあると、ローカルシーンが先に選ばれる。上の *寄り道公園 などは選ばれない。
*会話
 女の子:@通常 今日も寄り道する?
 >寄り道

 ・寄り道
  男の子:@困惑 今日は、まっすぐ帰ろうよ。
  女の子:@泣き えー、つまんないの。
  • 1〜10 段目のファイルは書き換えない。新しいファイルを dic/ に足すだけで、この段になる
  • このファイルの 2 つの *会話 は、2 段目からのおしゃべりに加わり、暇なときに出る
  • *寄り道公園・*寄り道本屋・*寄り道駄菓子屋 は、1 つ目の *会話 の >寄り道 の呼び先である
  • 台詞の頭の @キラキラ・@通常・@笑顔・@困惑・@驚き・@泣き は、3 段目で付けた表情名である

起動して確かめる

クローディア(不安)

ひとつだけ、気をつけてほしいことがありますの……。寄り道の続きを待つあいだは、あの子たちに触らないでくださいまし。ダブルクリックで別の話が始まると、続きは消えてしまいますわ。

  1. SSP を終了し、もう一度起動する。
  2. 自分のゴーストが出ていなければ、メニューから切り替える。
  3. そのまま待ち、女の子が寄り道に誘う掛け合いが出るのを見る。
  4. ゴーストに触らずに、次のおしゃべりを待つ。
  5. そのまま待ち、女の子が今日も寄り道するかを尋ねる掛け合いが出るのを見る。
  • 成功の目印(手順 3): 女の子「ねえ、帰りに寄り道しようよ。」、男の子「いいけど、どこに?」に続けて、次の 3 つの掛け合いのどれか 1 つが出る
    • 女の子「公園のブランコ、空いてるかな。」、男の子「ぼくが押してあげるよ。」
    • 女の子「本屋さんで、新しいマンガを見たい!」、男の子「立ち読みは、ほどほどにね。」
    • 女の子「駄菓子屋さんで、くじ引きしよう!」、男の子「えっ、こないだ全部はずれだったのに?」

女の子「ねえ、帰りに寄り道しようよ。」「公園のブランコ、空いてるかな。」、男の子「いいけど、どこに?」「ぼくが押してあげるよ。」と吹き出しに出ている画面

  • 成功の目印(手順 4): 次のおしゃべりで、女の子「さっきの寄り道、楽しかったね。」、男の子「うん、また行こうね。」が出る

女の子「さっきの寄り道、楽しかったね。」、男の子「うん、また行こうね。」と吹き出しに出ている画面

  • 成功の目印(手順 5): 女の子「今日も寄り道する?」、男の子「今日は、まっすぐ帰ろうよ。」、女の子「えー、つまんないの。」の順に出る。公園・本屋・駄菓子屋の掛け合いは続かない
  • 手順 3 の掛け合いが出るたびに、寄り道の行き先は 3 つのどれか 1 つになる
  • 手順 4 で続きが出ないときは、待っているあいだに、ほかのシーンが実行されている(ダブルクリックの反応や時報など)。開発用パレットのスクリプト入力などで外から OnTalk を起こしたときも、新しいおしゃべりが始まり、待っていた続きは消える(OnTalk)。続きは、pasta が自分で起こす次のおしゃべりでだけ出る。手順 3 からやり直す
  • 会話 という名前のシーンは、この章の 2 つを足して 11 個になった。寄り道の続きがおしゃべりを 1 回使うので、11 個の掛け合いがひととおり出るまでに、おしゃべりは 12 回になる。出る順は決まっていない
  • おしゃべりの間隔は、2 段目で pasta.toml に書き足した 45〜75 秒である。12 回見るには 9〜15 分ほどかかる
  • 待つ時間を縮めたいときは、[ghost] の 2 つの値を小さくして、SSP を終了し、もう一度起動する

もっと詳しく


クローディア(したり顔)

呼んで、戻って、区切って、また続ける。話の運びは、もうあなたの思いのままですわね。

アンソニー(素)

行き先がくじ引きでは、お供をする身としましては気が休まりません。

クローディア(にっこり)

ご安心なさいまし。次は、行き先を決める役を Lua に任せる、もっと凝った仕掛けをお見せしますわ。