3 段目:表情を変えたい
顔つきひとつで台詞は化けますのよ。同じひとことでも、驚いた顔と照れた顔では、まるで別の台詞になりますわ。
今のところ、お二人とも同じ顔のまましゃべっておいでです。
それでは役者とは呼べませんわね。今日は、あの子たちに表情というものを仕込みますわよ。
叶えたいこと
この章で叶えるのは「台詞ごとに表情を付ける」ですわ。表情に名前を付けておいて、台詞の中からその名前で呼びますの。
- この章で足すファイル:
ghost/master/dic/03-face.pasta - 叶うこと: 台詞に合わせて、女の子と男の子の表情が変わる
新しく覚える表現
表情に名前を付ける
見た目のシェルは、表情ごとの絵を番号で持っていますの。この絵を「サーフェス」と呼びますわ。けれど番号のままでは、どれがどの顔か覚えていられませんわね。
そこで「アクター辞書」の出番ですわ。% にアクターの名前を続け、その下に @表情名:\s[サーフェス番号] を並べると、表情に名前が付きますのよ。
%女の子
@笑顔:\s[0]
@通常:\s[1]
- サーフェス — シェルが持つ、表情ごとの絵。番号で指す
- アクター辞書 — アクターごとに、そのアクターの表情の名前をまとめて書く場所
%女の子— アクター辞書の始まり。%の後ろがアクターの名前である@笑顔:\s[0]— 行の頭を字下げし、@表情名:\s[サーフェス番号]の形で書く。サーフェス 0 番に笑顔という名前を付けている\s[0]— サーフェスを 0 番に切り替える指示である
| 表情名 | 女の子のサーフェス番号 | 男の子のサーフェス番号 |
|---|---|---|
@笑顔 | 0 | 10 |
@通常 | 1 | 11 |
@照れ | 2 | 12 |
@驚き | 3 | 13 |
@泣き | 4 | 14 |
@困惑 | 5 | 15 |
@キラキラ | 6 | 16 |
@眠い | 7 | 17 |
@怒り | 8 | 18 |
- アクター辞書は、女の子と男の子の 2 つを書く。表情名は 2 人とも同じ 9 つである
- 同じ
@笑顔でも、女の子の行では\s[0]、男の子の行では\s[10]になる - 見本に無い表情を足すときは、シェルを自分の絵にする を読む
台詞の中で表情を呼ぶ
名前を付けたら、あとは台詞の頭に @表情名 を書くだけですわ。その表情でしゃべりますの。
*会話
女の子:@驚き えっ、ユーザーさん、見てたの?\w9@照れ ……ちょっと恥ずかしいな。
男の子:@困惑 画面の前にいるんだから、ずっと見えてるよ。
女の子:@驚き えっ、…— 台詞の頭に@表情名を書くと、その表情でしゃべる- 表情名の後ろには空白を置いて、台詞と区切る。この空白は吹き出しには出ない
男の子:@困惑 …— 男の子の行なので、%男の子の下の@困惑(\s[15])が使われる
お嬢様、女の子の行には @ が 2 つございますが。
よく気づきましたわね。@表情名 は台詞の途中にも書けますの。\w9 で少し間を置いてから表情を変えると、気持ちの移り変わりが伝わりますわ。
@表情名は、台詞の途中にも書ける\w9— 少し間を置く指示である\w9@照れ— 少し間を置いてから、表情を照れに変える。女の子は 1 行の中で、驚いた顔から照れた顔に変わる。・、・!・?・…の後ろには、何も書かなくても pasta が間を入れる。\w9は、それでも間が足りないところにだけ書く
辞書ファイルを足す
ghost/master/dic/03-face.pasta を作り、次の内容を UTF-8 で保存する。
# 3 段目:表情を変えたい
# アクター辞書(%アクター名)の下に「@表情名:\s[サーフェス番号]」を並べて、表情に名前を付ける。
# 台詞の頭に @表情名 を書くと、その表情でしゃべる。表情名の後ろには空白を置いて台詞と区切る。
# 台詞の途中にも @表情名 を書ける。\w9 で少し間を置いてから表情を変えると、気持ちの移り変わりが伝わる。
# 女の子の表情(サーフェス 0〜8)
%女の子
@笑顔:\s[0]
@通常:\s[1]
@照れ:\s[2]
@驚き:\s[3]
@泣き:\s[4]
@困惑:\s[5]
@キラキラ:\s[6]
@眠い:\s[7]
@怒り:\s[8]
# 男の子の表情(サーフェス 10〜18)
%男の子
@笑顔:\s[10]
@通常:\s[11]
@照れ:\s[12]
@驚き:\s[13]
@泣き:\s[14]
@困惑:\s[15]
@キラキラ:\s[16]
@眠い:\s[17]
@怒り:\s[18]
# 女の子は 1 行の中で、驚いた顔から照れた顔に変わる
*会話
女の子:@驚き えっ、ユーザーさん、見てたの?\w9@照れ ……ちょっと恥ずかしいな。
男の子:@困惑 画面の前にいるんだから、ずっと見えてるよ。
- 1 段目の
01-boot.pastaと 2 段目の02-talk.pastaは書き換えない。新しいファイルをdic/に足すだけで、この段になる - 足したあとの
dic/には、01-boot.pasta・02-talk.pasta・03-face.pastaの 3 つが並ぶ - ここで付けた表情名は、この先の段の辞書でも使う。9 つとも写す
起動して確かめる
ひとつだけ覚悟なさいまし。*会話 は 2 段目のものと合わせて 2 つになりましたから、お目当ての掛け合いがすぐに出るとは限りませんの。
- SSP を終了し、もう一度起動する。
- 自分のゴーストが出ていなければ、メニューから切り替える。
- 起動してから 45〜75 秒ほど、そのまま待つ。
- 2 段目の掛け合いが出たときは、そのまま次のおしゃべりを待つ。
- 成功の目印: この章で足した掛け合いが出て、台詞に合わせて 2 人の表情が変わる
- 女の子が驚いた顔で「えっ、ユーザーさん、見てたの?」と話し、少し間を置いて照れた顔に変わり「……ちょっと恥ずかしいな。」と続ける
- 男の子が困った顔で「画面の前にいるんだから、ずっと見えてるよ。」と返す


会話という名前のシーンは、2 段目の 1 つとこの章の 1 つで、合わせて 2 つになった。どちらが先に出るかは決まっていない- 同じ名前のシーンがいくつもあるときの選ばれ方は、次の 4 段目で扱う
- 待つ時間は、2 段目で
pasta.tomlに書き足した[ghost]の値で決まる
もっと詳しく
まあ! 顔が変わるだけで、あの子たちが急に生き生きしてきましたわ!
お嬢様も、ただいまお顔がくるくると変わっておいでです。
……い、いちいち実況しなくてよろしいの。次は、あの子たちの話の種を増やして差し上げますわよ。